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2016年1月度月例写真(個人会員)

講評: 東日本本部事務局長 潮田正三

 
1 位

「手探りも訓練」
栗山郁夫 (茨城県)

【評】 茨城県取手市の小学校で行われた地域の防災訓練の一コマ。煙の怖さを体験する参加者たちが、体験ブースの中で壁伝いに手探りで進む様子を外から撮影した。 周囲を切り取った構図が、手だけが空中に浮かんでいる様なシュールな感じをだしている。


 
2 位

「希望」
藤原信明 (大阪府)

【評】 雨上がりの早朝に、自宅のポストに朝刊を取りに行ったら、ステンレス製のポストの上にアマガエルがちょこんと座っていた。 上を見上げる仕草に、小さいながらも未来をしっかりと見据える姿に感動したそうだ。 そうだ、1寸の虫にも五分の魂だ。


 
3 位

「デビッド・ボウイ追悼、Star Manの故郷」
ウォーターズめぐみ
(英国ロンドン市)

【評】 英国のロック歌手で、大島渚監督の「戦場のメリークリスマス」にも出演したデビッド・ボウイ。 かれの出身地であるロンドン南部のブリクストンにあるデパートの壁面には、彼のアルバム同じ肖像画が描かれ、その前にはスーパースターの死を悼んで置かれた多くの花束が。 ロンドン在住の作者ならではの、時代を記録するという写真の特性を表す1枚だろう。


 
4 位

「スマホの時代」
谷一市 (神奈川県)

【評】 冬の江ノ島の名物である、ひかりの祭典「江ノ島シーキャンドル」のイルミネーション。暗くつぶれる部分を極力避けた構図が効果的だ。 しかし、訪れた人たちが皆スマホのカメラを構えているのは、もう見慣れた光景だが、考えてみればすごいことだと思う。


 
5 位

「伝統を守る」
佐藤政明 (神奈川県)

【評】 正月七日の神奈川県の三浦海岸での光景。 早朝の朝日に黒々とそびえるモニュメントらしき高い塔は、地元に伝わる「おんべ焼」の構造物だそうだ。 これは地方によって呼び方は違うが、いわゆる「どんど焼」や「さいの神」などと呼ばれるものと同じ小正月の、家内安全、無病息災を祈願する伝統行事のひとつ。 火を付ける前の様子を、人物もすべてシルエットで見せたのが面白い。


 
6 位

「川辺のワルツ」
石塚正彰 (埼玉県)

【評】 埼玉県新座市内を流れる、柳瀬川の河川敷で遊ぶ3人の子供たちが、なにやら浮かれるように飛び跳ねる姿が、ワルツを踊っているように見えてシャッターを切った。 周囲を切り取ったことで、道の曲線や遠くの自転車の人物までが、幾何学的な模様のように見える不思議な作品になった。


 
7 位

「どこでもハッピー」
恒川富子 (神奈川県)

【評】 横断歩道の真ん中で抱き合うカップル。 その服装から推測すれば、たぶん新婚さんの前撮り写真撮影の現場かもしれない。最近は公園の中だけでなく、普段の街角でもこうした撮影が行われているから、どこで遭遇するかが興味深いところだ。 モノクロにプリントしたことで、周囲の色彩に惑わされずに二人に素直に目が行く。


 
8 位

「早い者勝ち」
小林千賀子 (米国オレゴン州)

【評】 白頭ワシは米国の国鳥だ。 成鳥になると頭の白さが目立ってくるが、まだ幼鳥の時代は全身が褐色の斑点で覆われて、頭も白くはないそうだ。 ちょうど二羽の幼鳥が、親が食べ残したヌートリアという哺乳類の死骸を食べに来たところを撮影した。 幼いときからこうした競争で鍛え上げられていく様子がよくわかる一コマだ。


 
9 位

「寒い朝」
松重寿機 (兵庫県)

【評】 霜が降りた紅葉した葉に朝日がきらきらと輝いている光景を、180ミリのマクロレンズで切り取った。 かなりの接写なので、背景のぼけもかなり大きく強調され、とても抽象的な作品になっている。 1枚写真でなく何枚かの組み写真の中で効果を発揮するカットだと思う。


 
10位

「パパ敬礼」
岡本範正 (千葉県)

【評】 陸上自衛隊木更津駐屯地で行われた航空祭で、戦闘ヘリコプターの前でお父さんのスマホに向かってポーズをとるお母さんと男の子。 できれば子供目線の低いカメラ位置から狙いたかったが、たぶんお父さんのスマホが入らないので、少し高めからの撮影になったのだろう。



入選

「雲に乗って」 国分多恵子(神奈川県)

 

「光の響宴」 多田 裕(大阪府)

「旅人」 杉本礼文(東京都)

 

「初詣」 中村敏夫(熊本県)

「愛の表現」 露木義光(静岡県)

 

「白ショールの乙女たち」 荻島泰裕(愛知県)

「雪あそび」 中谷義彦(大阪府)

 

「赤い実は食べないの?」 綾目義一(山口県)


 
(敬称略)

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