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2015年12月度月例写真(個人会員)

講評: 東日本本部事務局長 潮田正三

 
1 位

「朝霧の中の散歩」
栗山郁夫(茨城県)

【評】 早朝の茨城県取手市の利根川運動公園で見かけた犬と一緒に散歩をする二人連れ。次第に明るくなってきた朝焼けの空、地表すれすれにたなびく朝霧、緑の草原の小径と、柔らかな色彩のグラデーションが美しい。人物の被写体ぶれは、かえって動きを出していて気にならない。


 
2 位

「冬支度」
露木義光(静岡県)

【評】 詳しい場所がわからないが、当然作者が住む静岡県沼津市の近郊だろうか。沢庵にするために収穫したダイコンの寒風干しの光景だ。作業する人物の位置も良く、背景に顔をのぞかせた富士山もすでに冬支度をしている。


 
3 位

「ご立派!!」
杉本礼文(東京都)

【評】 浅草で見つけた立派なカイゼル髭の外国人観光客。言葉は通じないが、カメラを示して「OK?」と聞いたら、二つ返事でポーズをとってくれたそうだ。私には仮装に使う、鼻と眼鏡と髭がワンセットになった玩具を思い出したが、ワイドレンズでの寄りが素晴らしい。


 
4 位

「四季桜も元気だな」
荻島泰裕(愛知県)

【評】 名古屋市内の堀川沿いで、車椅子に乗ったご主人と付き添いの奥様が、満開の十月桜を見ている光景。お願いして後ろ姿で撮らせてもらったそうだが、もし差し支えがなければお二人の横顔くらいは見たかった。


 
5 位

「僕のクチバシ原発のせい?」
小林千賀子(米国オレゴン州)

【評】 くちばしが変形したカケスは、作者が住む米国オレゴン州での撮影。遊水池であるこの場所から25キロほどの所に、1993年に老朽化のために永久停止された原発があるそうだ。もちろんこのカケスとの因果関係はわからないが、これからも注意深く見守っていきたいテーマだ。


 
6 位

「力競べ」
中谷義彦(大阪府)

【評】 今にも空中に舞い上がろうとしている熱気球と綱引きをする一人の男性。勝負は当然に気球の勝ちだろうなんて思ったら大間違い。これは綱引きのイベントではなく、実際に琵琶湖横断熱気球大会に参加するバルーンの離陸シーンなのだ。背景の木立を避けるために引いているわけで、作品タイトルがうまい。


 
7 位

「穏やかな日差し」
恒川富子(神奈川県)

【評】 横浜市中区の山手地区には、公開されている西洋館が何軒かある。その一つの内部での撮影だ。窓から差し込む柔らかな日差しが、室内に置かれたグランドピアノの上に映っている。窓にピントを合わせて手前のピアノをぼかしたことで、なにか白日夢のような不思議な作品になった。


 
8 位

「初冬」
中村敏夫(熊本県)

【評】 作者の自宅の隣にある寺院での一コマ。イチョウの落ち葉が晩秋の雰囲気をだしている。どうだろう、画面左側から石段に積もった落ち葉をローアングルで写し込んで、背景にお地蔵様をぼかしたりしたら面白いと思うのだが。


 
9 位

「自信の品ぞろえ」
ウォーターズめぐみ(英国ロンドン市)

【評】 英国ロンドン市内のキングスクロス駅前で開かれたウインター・マーケットでの撮影。この駅はあの「ハリー・ポッター」のお話にも出てくる駅でもある。ヨーロッパ各地のチーズを売る屋台なのだが、できれば正面からイケメンの店員さんにチーズを持ってもらってにっこりといきたかった。


 
10位

「友達」
谷一市(神奈川県)

【評】 新宿御苑の芝生の上にお気に入りのフィギュアを並べる二人の若い女性たち。興味を持った作者が話しかけると、気軽に撮影に応じてくれたそうだ。しかし、背景の高層ビルにピントが合っているのだが、意識的にフィギュアや彼女たちにピントを合わせなかったのだろうか。最大絞りで被写界深度を深くしたらどうだったろうか。



入選

「三浦の風物詩はじまる」佐藤政明(神奈川県)

 

「わが家の楽園」藤原信明(大阪府)

「おべんと おべんと うれしいな」多田 裕(大阪府)

 
 

 
(敬称略)

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