日報連 > コンテスト >ベスト10コンクール

2020年 日報連・報道写真ベスト10コンクール 課題「躍動」

> グランプリ−10位作品  > 入選作品

主催/毎日新聞社、日本報道写真連盟 
協賛/株式会社ニコンイメージングジャパン 
 

  第58回を迎えた日本報道写真連盟会員による「日報連・報道写真ベスト10コンクール」(毎日新聞社、日報連主催、株式会社ニコンイメージングジャパン協賛)の今年の課題は「躍動」でした。 応募総数497点が全国から集まりました。 9月末に締め切り、東京、大阪、中部、西部各本社の写真部長、日報連事務局長らで審査を行い、入賞、入選作品が決まりました。

課題  「躍動」
  今回は、五輪・パラリンピック年を見据えた課題にしましたが、残念ながら、その後大会の延期が決まりました。 それでも、会員が個々に感じた「躍動」の作品が数多く寄せられました。 身近にある光景から切り取った躍動の作品をご覧ください。
 

【総評】東京本社写真映像報道部長 平田明浩

 


グランプリ

「はるやすみ」
揖斐 光夫 (大和)
ニコンD810 24-85ミリ F7.1 1/400
<賞金5万円、賞状、盾、副賞 ニコン スタンダードキャリーバッグ>

【評】ぽかぽかと暖かそうな春の日、満開の桜が写り込む川面に突き出た円柱ブロックを子供たちが跳びはねていました。 反対側の川岸まで連なる子供たちの列は、テンポのよいリズムを感じさせます。 夜桜を撮影するため、よい場所を探し求めて歩いている最中の偶然の出会いでした。 「動きがあり、面白い」。とっさにレンズを向けたそうです。 撮影をしたのは2019年の春。時が止まってしまったかのようなコロナ禍の今を顧みると、不思議とこの風景に懐かしさすらこみ上げてきます。 「今後も散歩をしながら、のんびり野鳥等を撮ってみたい」と話してくれました。


 
2 位

「刀工師」
荒木 孝允 (福知山)
キヤノンパワーショットG3X 24-600ミリ F5 1/4
<賞金3万円、賞状、盾、副賞 ニコン スマートカメラリュック>

【評】刀工師が鋼を鍛える時に、周囲に飛び散る火の粉が美しく表現されている。 約3年前、ある撮影仲間と連れだって訪れた工房。 日本の伝統的な文化の継承に興味を持っていた作者は、穏やかな性格の刀工師に魅せられ、それ以来この工房へ足しげく通う。 火床で熱せられた鋼はエネルギーの塊だ。たたいては折り返し、またたたく。 それを繰り返す度、エネルギーは火の粉として昇華し、鋼は純度を増していくのだ。 そう思い再び写真に目を移すと、火の粉がなんとはかなく、いとおしく見えてくることか。


 
3 位

「羽音が聞こえる」
石母田 正弘 (南相馬)
ニコンD4S 600ミリ オート 1/8
<賞金2万円、賞状、盾、副賞 ニコン FLXスリングバッグ ブラック>

【評】朝日に輝く白鳥が一斉に飛び立つ姿は、身震いするような寒さと静寂を破る力強さを感じさせます。 ドキュメンタリー性を追求するため、夜が明けて白鳥が自然に飛び立つのを暗いうちからじっと待つそうです。 低速シャッターにこだわり、翼の形と動きの美しさがよく表現されています。 黒く沈んだ背景がより被写体を力強く浮かび上がらせています。


 
4 位

「私の出番」
土田 正市 (写団鼓動)
ニコンD7500 250ミリ F5.6 1/100
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】例年9月に行われる「にいがた総おどり祭」での一コマです。 たくさんの団体が熱のこもったおどりを披露するとてもにぎやかなお祭りです。 全体的に黒っぽい衣装の参加者を背景とし、中央にはつらつとした表情の女性が大きな旗を振っている様子を捉えています。 女性の明るい表情と衣装が浮き立つ結果になりました。 旗の動きも写真の迫力を増しています。


 
5 位

「浮上」
中瀬 泰侑 (鈴鹿)
ペンタックスK-3 18-200ミリ F11 1/1000
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】三重県の伊勢志摩で海女の漁を再現した様子を撮影しました。 実演しているのは現役の海女。 激しい水しぶき、両手を伸ばし腰まで海面に飛び出した瞬間を高速シャッターでしっかりと捉えています。


 
6 位

「寒中禊」
平井 健司 (静岡)
キヤノンEOS70D 28-135ミリ F10 1/400
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】厳寒の海岸で荒ぶる波を受けながら2基の神輿がもみ合う勇壮な祭事を捉えました。 寒さを忘れた神男たちの動きは次第に熱を帯び、見ている側も熱気に包まれるようです。


 
7 位

「エネルギッシュ」
村田 芳男 (亀山)
ニコンD750 70-200ミリ F2.8 1/8 1/200 1/100
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】青森県のねぶた祭を撮影した組み写真。 駆け出す足元で動きを、若者の笑顔と熱気で臨場感を表現した。 個々の要素を「躍動」というテーマに落とし込んでいる。



 
8 位

「登り坂」
善上 修平 (北九州市・個人)
ソニーα7RIII 24-70ミリ F10 1/1250
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】坂を登る蒸気機関車が黒煙を上げながら走って行く姿が、息をあげて、汗をかけながら走る人の印象と重なりました。 ロケーションとアングルが、ばっちり決まった写真に仕上がりました。


 
9 位

「雨上がり」
植田 嘉夫 (玉里)
オリンパスE-M10 150ミリ F7.1 1/500
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】コロナ禍で遊び場を失った双子の子どもにとって、長雨が上がった後の水たまりは、かっこうの遊び場と映ったに違いない。 兄弟の表情からは理屈ではない喜びが伝わってきます。


 
9 位

「歓喜」
安井 孝夫 (埼玉)
キヤノンEOS5DMarkIII 70-300ミリ F5.6+1/3 1/1600
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】小学生サッカーチーム。 次の大会への出場権がかかる大事な試合。 結果を決定づけるシュートが決まった。 この試合にかけていた仲間の思いが結実した瞬間を見事に写しきりました。


(敬称略)



> グランプリ−10位作品  > 入選作品


<< 戻る