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2019年 日報連・報道写真ベスト10コンクール 課題「時」

> グランプリ−10位作品  > 入選作品

主催/毎日新聞社、日本報導写真連盟 
協賛/株式会社ニコンイメージングジャパン 
 

第57回を迎えた日本報道写真連盟会員による「日報連・報道写真ベスト10コンクール」の今年の課題は「時」でした。 応募総数720点が全国から集まりました。 6月末に締め切り、毎日新聞大阪本社で、東京、大阪、西部、中部各本社の写真部長や日報連事務局長らで審査を行い、入賞、入選作品が決まりました。
 



課題  「時」
一瞬も時代も同じ「時」。写真撮影とは「時」の切り取りで、すべての写真が今回のテーマに合致すると言えます。イメージ豊かに切り取った多彩な作品が寄せられました。

【総評】西部本社写真部長・吉野哲郎
 


 
グランプリ

「黄昏時」
岩谷昇平 (柳井)
ニコンD700 24〜120ミリ F7.1 1/500
<賞金5万円、賞状、盾、副賞 ニコン スタンダードキャリーバッグ>

【評】地元の夏祭り「金魚ちょうちん」の点灯式に訪れた親子。 ほのぼのとした雰囲気がシルエットから伝わってきます。 現代風の浴衣を着た少女の姿に「これは絵になる」とカメラを向けました。 風船が家並みと重ならないように低い視線から追い続けているとタイミングよく少女が立ち止まり、夕暮れの太陽、赤い風船、まっすぐ伸びる影が絶妙にマッチする一枚になりました。 イメージしていた「ノスタルジックな時」が撮影できたという岩谷さん。 「今後も地元のよさを再発見できるような写真を撮りたい」と話しています。


 
2 位

「エンジョイ」
堀島信之 (福知山)
ニコンD810 24〜120ミリ F6.3 1/60
<賞金3万円、賞状、盾、副賞 ニコン スマートカメラリュック>

【評】兵庫県の神社で撮影した「エンジョイ」。 紅葉で彩られた参道に架かる橋から七五三の家族連れを待っていると、3人の外国人女性の姿が目に留まりました。 珍しさも手伝って「上を向いて」と日本語で声をかけたところ、振り向きざまに笑顔で応じてくれました。 彼女たちはインドネシア人。 兵庫県内で働いているそうです。 日本の秋を「エンジョイ」する外国人女性の姿は、時代を象徴する光景ではないでしょうか。 堀島さんも「最高の笑顔で最高の一枚になりました」。


 
3 位

「箱根が待ってる」
高庭伸太郎 (伊勢崎)
オリンパスTG-5 4.5〜18ミリ プログラムオート
<賞金2万円、賞状、盾、副賞 ニコン FLXショルダーバッグ>

【評】箱根駅伝出場を目指し早朝練習に励む選手たちの息遣いが聞こえてくるようです。 撮影した公園は毎朝の散歩コース。 練習に出くわしたのは偶然でしたが、「ここがベストポジション」と瞬時に感じ「あとはシャッターを押すだけ」。 「幸運が重なった」と振り返りますが、幸運の背景には外出時にはコンパクトカメラを必ず持ち歩く心がけがありました。


 
4 位

「せーの」
片岡 仁 (北勢)
オリンパスOM-D E-M1MarkII 60ミリ F3.5 1/100
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】親戚5人組の子供たちが手をつないでジャンプする直前です。 タイミングが合わずに失敗を繰り返すことがおかしかったようで「どんどん表情が柔らかくなりました」。


 
5 位

「我が子の成長を願う」
泉 雅夫 (大阪市・個人)
ニコンD3 80〜200ミリ F2.8 オート
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】ヒマワリが満開の公園で遊ぶ親子をほほ笑ましく感じてシャッターチャンスを待ちました。 母親の笑顔が愛情を物語っています。


 
6 位

「別れ」
村田芳男 (亀山)
ニコンD750 70〜200ミリ F3.5 1/200
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】「駅での別れ」という映画やドラマのワンシーンをイメージしました。 シルエットで写る2人の関係は「わからない」そうで、「写真を見る人にストーリーを想像してもらえれば」と話しています。


7 位

「待ちに待った日」
矢野文夫 (太田市・個人)
ニコンD800 24〜120ミリ F8 オート
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】東日本大震災で不通になったJR路線が三陸鉄道リアス線として復旧するまでの道のりを丹念に追い続けました。 ボランティアとして何度も足を運び地元の苦労を間近で見ていたため、開通を喜ぶ光景は「言葉にならなかった」と振り返ります。


 
8 位

「父と子の時間」
伊藤 清 (池田市・個人)
オリンパスOM-D E-M1 75〜300ミリ F5 1/1000
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】夕方の河川敷。「その調子」「いいぞ」と声をかけながらトスする父。 一心不乱にバットを振り続ける息子。 2人のちょうど真ん中に写っているボールが、全体のアクセントになっています。


 
9 位

「中綱湖の春」
岡村文夫 (伊勢崎)
キヤノンEOS6D 75〜300ミリ F11 オート
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】咲き誇るサクラを映えさせるために約50メートル離れた対岸から撮影しました。 湖面にサクラが綺麗に反射するためには日差しが弱く湖面が穏やかなどの条件が必要ですが「天気も味方してくれました」。


 
10 位

「タイムストップ」
河本眞一 (写団すずしろ)
ニコンJ1 10〜30ミリ F10 1/15
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】路面電車をベースにして、行き交う車のヘッドライトのみを合成しました。 「時間の超越」をイメージをして、過去と現在の二つの「時」の融合を試みています。


(敬称略)



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【2020年度の課題】
2020年度の課題は『躍動』です。人々の心に響く作品をお待ちしています。
*締め切りは9月30日です。例年は6月末日でしたが、東京五輪・パラリンピックが開催されるため締め切り日を延ばします。


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