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2017年 日報連・報道写真ベスト10コンクール 課題「美」

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【総評】
今年の課題は「美」でした。「美」の解釈は人によってさまざまです。景観美や機能美はもちろんですが、日常の生活や、愛情など人の感情に、それぞれの美を見いだす意欲的な作品が寄せられました。

 
【講評】東京本社写真映像報道部長・平田明浩
協賛/株式会社ニコンイメージングジャパン   
 

 
グランプリ

「太巻先生」
木村茂男(千葉)
ニコンD7000 28〜300ミリ  F5.6 1/200
<賞金5万円、賞状、盾と副賞 ニコンD3400 18-55レンズキット>

【評】グランプリに輝いたのは、千葉県市原市の木村茂男さん(70)の「太巻先生」。 房総名物の巻きずしの作り方を教える女性の笑顔がとても印象的な作品です。 この地域では古くからお祭りなどがあると各家庭で巻きずしを作り、季節によって具でいろいろな図柄にするのだとか。 春に撮影をしたので、テーブルにはサクラの図柄が描き出された巻きずしが並び、一層華やかな雰囲気を醸し出しています。 木村さんは「これからも地元の風土を記録して残していきたい」と話しています。


 
2 位

「影遊び」(3枚組み)
辻 春代(四日市市・個人)
キヤノンEOS7DMarkII 100〜400ミリ F4.5 1/3200
<賞金3万円、賞状、盾と副賞 ニコン1J5標準パワーズームレンズキット>

【評】2位は三重県四日市市の辻春代さん(67)の「影遊び」。 「美」というテーマに迷い、応募作品が仕上がっていなかった時に、名古屋市内で「アンブレラフラワー」というイベントが行われているのをラジオで知り、出かけた時のスナップです。 傘を透過して差し込む色とりどりの影をモチーフに、子供たちが走り回る様子を3枚の印象的な写真に仕上げました。


 
3 位

「family」
尾崎欣也(MPC)
ニコンD800 80〜200ミリ F5.6 1/400
<賞金2万円、賞状、盾と副賞 ニコンCOOLPIX A10SL>

【評】3位の「family」は、大阪市の尾崎欣也さん(65)が海に沈む夕日を背景にたわむれる友人家族の様子をシルエットで浮かび上がらせました。 友人の米国に住む両親が久しぶりに来日し、孫と遊ぶ様子を「ほほ笑ましくて、誠の美と感じた」と話してくれました。


 
4 位

「泥んこ美人」
香月常治(北九州市・個人)
ニコンD7000 18〜200ミリ F5.6 1/640
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】4位は福岡県北九州市の香月常治さん(67)の「泥んこ美人」。 山口県内で行われた田植え祭で、女性が参加した尻相撲大会がありました。 台から落ち、全身泥だらけになった女性が立ち上がった瞬間の表情が負けっぷりの良さを表しています。


 
5 位

「さんぽ道」
鈴木純一(太田)
キヤノンEOS7D 35〜350ミリ  F14 1/800
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】5位の「さんぽ道」は、田畑を思い思いに散歩や畑仕事にいそしむ人たちを捉えた写真です。 写っている人の配置が絶妙です。 これは撮影した群馬県太田市の鈴木純一さん(70)が、腰を悪くして入院している時にリハビリを兼ねて病院の6階から窓越しに撮影した一枚だそうです。 毎朝、同時刻に散歩をする人に気づき、狙って撮影したという観察眼には感心しました。


 
6 位

「瀑布飛翔」
大野伸二(埼玉)
オリンパスE-M1 75〜300ミリ  F5.1 1/1000
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】6位は、さいたま市の大野伸二さんの「瀑布飛翔」です。 栃木県日光市の華厳の滝をイワツバメが飛ぶ様子をタイミング良く捉えています。 「日本画の風景をイメージしながら撮影した」と話してくれました。


 
7 位

「海苔棚」
金子昌暉(熊本)
ニコンD300 18〜200ミリ F11 1/500
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】7位は熊本県宇土市の金子昌暉さんの「海苔棚」。宇土市長浜で毎年秋に行われるノリの種付け作業。 漁師がノリの生育年数がわかるように、網の色を毎年変えるのだとか。 「潮位と光の状態が良いときに撮れました」と話してくれました。



8 位

「色即是空」(3枚組み)
村田芳男(亀山)
ニコンD750 24〜70ミリ  F8 1.3秒
<賞金5000円、賞状、盾>

 


【評】8位は三重県亀山市の村田芳男さんの「色即是空」。 三脚に固定して撮影するのが、打ち上げ花火を撮る上でのセオリーですが、村田さんは手持ちでカメラを動かしながら撮影したそうです。 光跡が仏教を想像させるイメージになったので、花火は、多くの人を楽しませて消えてしまう物という意味を仏教的なタイトルに重ねたそうです。



 
9 位

「田園の輝き」
森本孝義(尼崎市・個人)
ニコンD810 24〜70ミリ F10 1/400
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】9位は兵庫県尼崎市の森本孝義さんの「田園の輝き」です。 ユネスコの無形文化遺産にも登録された「壬生の花田植」で水を張った田んぼに花飾りを付けた牛が映り込み、とても美しいです。


 
10 位

「晩秋旅姿」
塚田米造(長野市・個人)
ニコンD750 28〜300ミリ  F8 1/50
<賞金5000円、賞状、盾>

【評】文化文政時代の宿場の風俗を再現しながら歩くイベントで、旅姿を装う女性が休憩中に鉢植えの紅葉に魅せられている場面のスナップです。 大げさなものではなく、ほっとしたときに感じる「美」を表現しています。


(敬称略)



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【2018年度の課題】
2018年度の課題は『光』です。人々の心に響く作品をお待ちしています。


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