日報連 > コンテスト > 2015年毎日写真コンテスト

2015年毎日写真コンテスト

内閣総理大臣賞・文部科学大臣賞・ドキュメント大賞・ネーチャー大賞 単写真部門 組写真部門 ファミリー部門
高校生部門 中学生部門 小学生部門


「2015年毎日写真コンテスト」(主催・毎日新聞社・日本報道写真連盟、後援・文化庁、特別協賛・東日本旅客鉄道(株)、協賛・富士フイルムイメージングシステムズ(株)、(株)ニコンイメージングジャパン、エプソン販売(株))の審査が行われ入賞、入選作品が決まった。

今年は単写真と組み写真の2部門合わせて1435点、ファミリー部門に279点、学生部門は高校生789点、中学生68点、小学生102点で総数2673点の応募があり、内閣総理大臣賞には愛媛県の吉住牧人さん、文部科学大臣賞には神奈川県茅ヶ崎市の浅野照子さん、ドキュメント大賞には和歌山県の西村隆男さん、ネーチャー大賞には高知県の西岡季子(すえこ)さんが輝いた。審査は写真家の田沼武能、中谷吉隆、長倉洋海の3氏が行った。

表彰式は来年1月22日(金)、東京・竹橋の毎日ホールで行われる。なお優秀作品展も富士フイルムフォトサロン東京(1月22日〜1月28日)と同フォトサロン大阪(3月18日〜3月24日)で開催。入場無料。
 
 
 
審査をする写真家の(左から)長倉洋海、中谷吉隆、田沼武能の3氏と佐藤泰則 毎日新聞東京本社 写真映像報道センター長(右端)と潮田正三 日報連事務局長(左端)

(審査会場:東京都千代田区 毎日ホール)
 
 

【総 評】
今年は戦後70年を意識した作品、新たに登録された世界遺産、ブームとなっている猫を撮ったものが多かった。また伝統的な祭り、私たちを震撼とさせる自然災害や社会的、時事的な事象・現象から時代を映像で切り撮る作品として、昨年を大幅に上回る数の応募作が寄せられ、特に単写真部門は約倍増していた。

内閣総理大臣賞は、吉住牧人さんの「落ちてたまるか!」で、疾走する馬に必死にしがみつく少年の逞しさに感動を覚える。大空に向かって門出の飛翔をする新郎新婦の姿を捉えた、浅野照子さんの「未来に向かって」が文部科学大臣賞を得たが、いずれも人間の命の輝きの一瞬を切り取っていて写真の力を感じた。ドキュメント大賞は、西村隆男さんの「20年目の記憶」で、今年二十年目を迎えた阪神淡路大震災の風化に思いを込めていた。今回新設されたネーチャ―大賞の応募数は少なかったが、山間に漂う雲海と星空を長時間露出で、晩秋の自然界が織りなすドラマを綴った西岡季子さんの「天上からの眺め」。毎日新聞社賞には、鳥取砂丘での強風に立ち向かう二人と、懸命に追う犬の姿にユーモラスさがある山崎秀司さんの「砂丘烈風」。日本報道写真連盟賞は、鬼怒川決壊での関口幸雄さんの「豪雨の爪痕」だが、家屋や車などの被害をストレートになぞることなく心情的に捉えたのが印象的だった。

ファミリー部門にはさまざまな旅の楽しみがある多くの作品が集まり、JR東日本賞には、湖畔のキャンプ場での子たちのウキウキする表情が光る、近藤愛哉さんの「初テント泊に笑顔あふれる」。小学生部門優秀賞は、ちょっと怖いが視角的に面白い、越智優心さんの「ふんが〜っ!」。中学生部門優秀賞は、夏を謳歌する友達をキャッチした、橋本萌音さんの「Summer breeze!」。高校生部門優秀賞は、人間を乗せた魚が自慢げに泳ぐ、森園真有さんの「エイと飼育員の絆」が受賞したが、学生部門では無謀とも思えるチャレンジがあり、若い感覚も生かされていた。

写真表現は一瞬の世界を一枚で切り取る。一枚で物足りないと何でも組写真にすれば物語性が出ると考えるのはどうか。戦後70年や社会的テーマの作品の、把握の弱さや消化不良、メッセージ性の弱さが目につき残念だった。今後に期待したい。
 
(写真家・中谷吉隆)
 

  ★ 内閣総理大臣賞 「落ちてたまるか!」 吉住牧人 (愛媛県今治市)
  ★ 文部科学大臣賞 「未来に向かって」 浅野照子 (神奈川県茅ヶ崎市)
  ★ ドキュメント大賞 「20年目の記憶」 西村隆男 (和歌山市)
  ★ ネーチャー大賞 「天上からの眺め」 西岡季子 (高知市)
    → 作品一覧  
(敬称略)

単写真部門  → 作品一覧

毎日新聞社賞 「砂丘烈風」 山崎秀司 (兵庫県太子町)
優秀賞 笠井忠宏(群馬県前橋市) 河本眞一(東京都清瀬市) 西村美代子(福岡県春日市)
入選 小畑一弘(岩手県一関市) 大槻明生(福島県南相馬市) 北村昭洋(新潟県長岡市) 田口正夫(群馬県館林市) 丸山力蔵(千葉県市原市) 岡田充(埼玉県所沢市) 大野伸二(さいたま市) 渡部勲(東京都世田谷区) 足立厚(川崎市) 菊地和久(相模原市) 塚田米造(長野市) 山崎誠一(堺市) 荒木孝允(兵庫県丹波市) 小林千賀子(広島市) 川谷秀典(高知県香南市)


組写真部門  → 作品一覧

日本報道写真連盟賞 「豪雨の爪痕」 関口幸雄 (川崎市)
優秀賞 有賀孝夫(大阪府枚方市) 石津武史(奈良県王寺町) 大浦美保(和歌山市)
入選 奥山喜久雄(山形県新庄市) 太田晃(茨城県石岡市) 川上源重(同笠間市) 山口ヒロナリ(同小美玉市) 保屋野厚(東京都北区) 新井明夫(同青梅市) 本間誉冨(横浜市) 恒川富子(同) フェスラー千酉(相模原市) 露木義光(静岡県沼津市) 藤井雍一郎(三重県四日市) 三上信夫(大阪府東大阪市) 児玉洋之(兵庫県伊丹市) 増田哲子(福岡県春日市) 服部敏男(熊本県八代市)


ファミリー部門  → 作品一覧

JR東日本賞 「初テント泊に笑顔あふれる」 近藤愛哉(よしや) (岩手県盛岡市)
優秀賞 丹羽賢一(仙台市) 松山彰(大阪市) 羽田薫(兵庫県西宮市)
入選 千葉耕士(岩手県一関市) 鈴木靜子(新潟県長岡市) 馬淵理恵(千葉県柏市) 馬場歩(埼玉県上尾市) 忽那博史(さいたま市) 野中紗織(東京都西東京市) 石川公三郎(同足立区) 村上舞波(同大田区) 堀亮子(同品川区) 細貝辰徳(同世田谷区) 小松朋子(同) 小野早苗(川崎市) 田崎常義(静岡県富士市) 小林淳(岐阜県各務原市) 福田尚人(滋賀県野洲市) 平本貴範(京都府京都市) 植野峰翠(大阪府寝屋川市) 岩橋正雄(大阪市) 橋本直子(兵庫県西宮市) 中島慶治(高知市)


高校生部門  → 作品一覧

優秀賞 「エイと飼育員の絆」 森園真有 (東京都共立女子高1年)
入選 伊丹駿(新潟県中越高1年) 中山綾(東京都共立女子高3年) 入枝美月(同2年) 中村彩乃(愛知県光ヶ丘女子高1年) 松ア優里香(大阪府帝塚山学院高2年) 山本紗代(和歌山県立神島高3年) パウラ・ニコルッシ(同2年) 井上愛花(香川県立坂出商業高2年) 徳光桃子(同3年) 吉田陽(長崎県聖和女子学院高3年)


中学生部門  → 作品一覧

優秀賞 「Summer breeze!」 橋本萌音 (大阪府帝塚山学院中1年)
入選 長谷川愛奈(青森県鯵ヶ沢町立鯵ヶ沢中1年) 佐々木瑠星(岩手県宮古市立川井中2年) 星美紀(新潟県長岡市立東北中3年) 平澤渚(新潟県長岡市立栖吉中3年) 今井美友(東京都立桜修館中等教育学校3年) 中筋優芽(大阪府帝塚山学院中3年) 溝上結理(同1年) 橋枝里子(兵庫県柳学園中1年) 奥田歩実(岡山市立瀬戸中3年) 五十嵐咲良(愛媛県愛光中3年)


小学生部門  → 作品一覧

優秀賞 「ふんが〜っ!」 越智優心 (相模原市立相原小6年)
入選 宮ア雛(さいたま市立西原小6年) 新井健太(さいたま市立日進北小6年) 新井萌々果(さいたま市立日進北小3年) 小野翔太郎(川崎市立久本小2年) 国生かれん(神奈川県横浜英和小5年) 鮫島未和(名古屋市立上社小5年) 吉住美音(愛媛県今治市立常盤小3年) 下條良菜(北九州市立沼小1年) 堀川桃子(熊本県氷川町立宮原小5年) 堤崇太郎(台湾台北日本人学校小学部3年)

 
(敬称略)

<< 戻る