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2012毎日写真コンテスト入賞・入選作品

【総評】写真家・九州産業大学名誉教授 江成常夫 さん
 写真はその日の出来事や心のうちを記憶に留めるうえで日記に似ている。日記は虚心坦懐が原則。写真もまた対象と真直ぐに向き合うことが求められる。
 数あるフォトコンテストのうちで、歴史的に最も伝統ある「2012毎日写真コンテスト」には、今年も家族の日常やハレの日の催し、街のスナップショット、国外をテーマにした作品が多数寄せられた。
 ドキュメント部門の組写真には、高齢化にともなう福祉の問題と関係した力作や、昨年の3・11東日本大震災を連続撮影した作のほかに、外国ものでは旅先での風俗、風習を物語的に描いた作品が目を引いた。
 例年のことながらドキュメント部門には組写真に力が入り、単写真は状況説明に終わる作が多かった。組写真は対象を多面的に捉えられるし、物語化するうえで有利である。しかし、単写真は「決定的瞬間」の名言のように、一瞬のうちにテーマの本質を凝縮する写真本来の力と醍醐味がある。
 「旅」をテーマにしたファミリー部門には、旅行先でのユーモラスで楽しい写真が集まった。しかし、マンネリ化の傾向もあり、同じ面白さでも、社会戯評的な眼差しで対象を見たら、奥行きのある写真が生まれたろう。
 小、中、高の三つの部門には家族の営みやペット、クラスメートをモデルにしたポートレート、クラブ活動で撮影したものなど、身の回りの題材を直感的に捉えた多彩な作品が寄せられた。全体的に見て感じるのは、ユーモアや楽しい写真が主流を占めていたこと。確かにユーモアも表現の大事なテーマだが、社会にはいじめや不登校などの問題もある。面白写真≠ノとらわれず、社会と連係させた考える写真≠ノも関心を持てば写真の可能性がさらに広がるだろう。
 もう一つ付け加えれば写真もまた継続が力。日記のように日ごとシャッターを押すことから傑作は生まれる。
 
内閣総理大臣賞   「高齢化時代」 小野田守蔵  
文部科学大臣賞 「ハプニング」  増田哲子
ドキュメント大賞 「帰り道」 大野初江
    
ドキュメント単写真部門
                                
毎日新聞社賞 「逃げろ」 伊藤久幸
優秀賞 「ダンス」 高橋一郎
優秀賞 「引越」 田坂恵子
優秀賞 「修行ごっこ」 山下成三
入選
「流氷の海遊泳」 こいずみたつお 「女性主役時代」 藤島純七 「農夫」 鈴木是清
「停車場」 大竹俊夫 「美しき終焉」 柴原りつ子 「憂い(うれい)」 石榑ゆうこ
「老老介護」 加藤清市 「祭りの日」 高橋康資 「闇の住処?」 三好蓉子
「家路」 柳本真一郎 「至福の時」 伊藤清 「共働き」 藤吉修忠
「嵐の前」 松浦義教 「ランチタイム」 高田八寿子 「甘える」 金井輝雄
「同級生」 石津武史 「スイカわり」 下村いさお 「サギの朝食」 山口守
「別れ」 服部敏男
    
ドキュメント組み写真部門
日本報道写真連盟賞 「静かな祈り」 青木静子
優秀賞 「かくれんぼ」 佐藤佐代子
優秀賞 「昭和路地裏話」 野呂彰
入選
「森青蛙産卵の頃」 奥山喜久雄 「悲痛な日々」 宗形繁雄 「震災の傷跡」 大槻明生
「原発と戦う牛たち」 高田毅 「復刻東京駅」 大橋志ほこ 「裏通り」 大門伝弘
「昼下がり」 嶋田洋 「ウェイスト・ピッカーーリサイクル最後の砦ー」 佐々木俊介 「雨模様」 新井明夫
「四季(とき)・吉原地蔵」 須長甲子男 花散らし」 齊藤佐多雄 「願い」 関口幸雄
「時代の風化」 斉藤伸也 「一心同体」 堀出明広 「豪雨の爪痕」 中村光雄
「新世界100周年」 吉川稔
ファミリー部門
JR東日本賞 「そばの花満開の高原を行く」 中野竜夫
優秀賞 「空の探検」  瀬川全澄
優秀賞 「懐古」 貴志五男
優秀賞 「飛んでいきたい!」 来栖淑子
入選
「それぞれのマジックアワー」 安島博 「お泊まり会」 丹羽賢一 「渓谷を走るトロッコ電車」 植村昌吾
「キャンプ場で『いただきます』」 小野幸子 「かえる相撲」 石川公三郎 「また逢う日まで」 忽那博史
「カイロの裏通り」 堀口浩幸 「夕暮れの小海線」 新井久美子 「五月の風にのって」 村山章
「初ステージ」 伊藤美保子 「お父さんといっしょに」 鈴木孝 「坊主三兄弟の夏」 根岸真衣子
「高原に響くホルン」 寺田たか子 「かしまし道中」 西端奈緒美 「ハネムーン」 植野峰翠
「山の上はお菓子の袋が膨らんでます」 椿原元 「五月雨」 薬師正興 「SL重連」 来栖旬男
「じいちゃんと」 三浦秀貴 「賑わう魚市場をたずねて」 田中英彦
高校生部門
優秀賞 「はい、ちーず!」  櫻井春菜
入選
「死守!!」 鈴木すみれ 「夢を追いかけて」 伊丹楓 「Sweet Smile」 小川晴香
「ぼくは未来のJリーガー!」 木下菜摘 「おもちゃの分身」 清塚奏穂 「夏景色」 山川佳織
「足兄弟」 小川紗彩 「三次元デビュー」 日江井理帆 川遊び」 中山涼風
「一年目の早春」 日吉美里 「きれいになるために」 吉田愛 「二人の想い」 倉田真菜
「・・・女性でしたか」 コ庄宏美 「warm」 荒牧美波 Vegetable Face」 木下葉月
中学生部門
優秀賞 「マーライオン」 桐生萌季
入選
「ハーベスト・タイム」 島津仰希 「きれいにみがいて」 千葉耕太郎 「大の字!!」 田村笑子
「犬。」 稲井夏琳 「おして、おして〜!」
加賀谷柚乃
「証」 吉田涼夏
「アゲハチョウ」 青木翼 「晴れた朝の落書き」 大竹十々子 「東京の陰」 田中傑
小学生部門
優秀賞 「えさちょうだい」 新井健太
入選
「入学おめでとう!!」 新田英登 「大ピンチ!」 山口彩 「白馬の見る夢」 岩下秀明
「にょろろ」 平田渓秋 「二列目から」 松田昂大 「きょうりゅう!!」 松田侑山
「金かん日食」 鮫島未和 「ど〜なってるの〜?」 田中亮乃介 「私のパパ」 内沼莉那
「至福のとき」 渡辺英奈 おっきいぞー」 岩見かんな
  
以上敬称略
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