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2009年毎日写真コンテスト入賞・入選作品

【総評】写真家 田沼武能 さん
  日本に写真術が渡来して150年余りになる。実際に撮影が成功するのには、それから10年近くかかっている。当時は感光材料からつくらなければならず、いかに先人たちが苦労したかが察せられる。様々な時代を反映してきた「毎日写真コンテスト」は創設して83年がたった。日本の写真史とともに歩んできたといっても過言でない。
 その伝統あるコンテストに今年もたくさんの力作が寄せられた。コンテストの根幹であるドキュメント部門から「豪雨氾濫の爪痕」が総理大臣賞に選ばれた。今年の夏は、再度台風、集中豪雨が西日本を襲った。その被害地をドキュメントしたもので、画面に被害者は登場させず、爪痕を克明に記録している。それが一層水害の恐ろしさや緊迫感を伝えている。ネーチャー部門は、以前上位を占めたいた日本の風景を賛美したいやし系の作品は消え、生物や昆虫などの生命をテーマにしたものが多くなっている。デジタルアート部門も単なる技術的な遊びではなく、内容のある作品が増えてきたことは喜ばしい。
 学生部門では、小学生は自分感動を直接写真に写し撮ろうとしており、迫力を感じた。中学生になると絵づくりをしようと試みている。高校生はカメラ機能を活用して写真制作をしており、その年齢的特色がみられた。学生時代はさまざまな冒険を試みて欲しい。ファミリー部門のテーマ「おもいでの旅」は、素直に旅の楽しさをとらえたものが上位に選ばれた。
 写真はデジタル時代になり、カメラ機能の進歩により、だれでも簡単に失敗なく写るようになった。きれいに写っただけではもはや上位を望むことは難しい。写真の内面からテーマを発見したときの喜び、こころの感動が伝わってくるものが最後に残ってゆく。くりかえすが、良い写真を撮るのには、好奇心と行動力、そして感性、何よりも自分自身の発見、感動を写真に表現することがポイントである。これからも夢を持ち、大いに写真で人生を楽しんでいただきたい。
 
内閣総理大臣賞   「豪雨氾濫の爪痕」 時田 正義
文部科学大臣賞 「木霊(こだま)」  有賀 孝夫
水と緑の環境賞 「小さな命」 青木 静子
    
ドキュメント部門
毎日新聞社賞 「昼下りのホーム」 大見 俊子
日本報道写真連盟賞 「盆の宵」 山口 ヒロナリ
入選
「流民」 白鳥 智通 「選挙ポスターのある風景」 片山 よしお 「入学の日」 宗形 繁雄
「夕立の後」 野呂 彰 「創作中」 松本 末子 「しのび花」 田 八寿子
「帰省の日」 松崎 盛樹 「雨の日の散歩」 下村 いさお 「只今、海に出ています」 中西 康治
「ひとやすみ」 五十嵐 邦彦 「ふるさとの小さなまつり」 太田 晃 「ニアミス」 福井 秋廣
「湖の孤島(琵琶湖沖島)」 平手 ふき子 「お花見」 佐々木 浅雄 「ワンちゃんの休日」 渋谷 光世
「人生」 大橋 志ほこ 「自己防衛」 田中 多喜恵 「街角」 佐藤 勝人
「アートの広場」 影山 貴子 「語り継ぐ―第五福龍丸―」 安田 早利 「メタボ犬のお花見」 松浦  昭彦
「ファッション」 柳本 真一郎 「時を越えて」 岩井 紘宇 「春彼岸の頃」 奥山 喜久雄
「街角」 川嶋 松夫 「復興に向かって」 林 幹雄 「里山の変貌」 川上 源重
「レトロな商店街」 大倉 純生 「春の日」 嶋田 洋 「キューポラの町「今」」 浅田 克己
「秋の山里」 吉永 明美 「フラガール」 菅原 善弘
   
ネーチャー部門
毎日新聞社賞 「エピローグ」 鈴木 是清
日本報道写真連盟賞 「ナルシスト」 酒井 由紀代
入選
「雨の詩情」 星川 靖捷 「オオタカ健在」 里川 正広 「凪の刻」 金井 輝雄
「バトル」 林 大作 「落日の笠ヶ岳」 登 輝夫 「遅れて来た夏」 羽村 尚男
「蓮根田の野鳥たち」 植田 嘉夫 「オレンジ色の日の出」 中島 明男 「大きな獲物」 水谷 隆央
「光の乱舞」 山藤 明 「飛沫」 渡辺 孝治 「日本原景」 吉田 健二
 
デジタルアート部門
毎日新聞社賞 「過密地帯」 中村 光雄
日本報道写真連盟賞 「襲来」  石津 武史
入選
「核兵器廃絶を訴えて」 小野田 守蔵 「船出」 川上 力 「理想の彼氏?」 鈴木 敏雄
「出発」 大城 保行 「いざ出陣」 伊藤 久幸 「花宇宙
(銀河・星座・ステーション)」
平井 清夫
「共演」 鈴木 安広 「或る日」 向田 啓一
「食べちゃった
食われちゃった」
沖田 辰夫 「命綱」 堀内 道正
ファミリー部門
JR東日本賞 「再会」 清水 えみ子
優秀賞 「ハイ、ポーズ!」  大西 幸司
優秀賞 「ハイ ポーズ」 菅原 正
優秀賞 「盆の午後」 飯村 和彦
優秀賞 「股のぞき」 寺田 芳雄
優秀賞 「どう?このポーズ」 松山 彰
入選
「道化師」 桐原 信子 「芭蕉を尋ねて」 羽田 薫 「雄叫び」 矢田 晃一
「げんこつ岩」 宮久保 和明 「あじさいトロッコ」 斉藤 延子 「丑年の君と話が合いそうだ」 上野山 多喜子
「ひととき」 市田 泰代 「合計157歳の親子旅」 佃 将成 「親子三人、ただ今旅を満喫中!」 石井 正
「写真家族」 桑原 有子 「雨宮21号が行く」 片桐 八十八 「未来志向」 坂井 秀典
「そして神戸」 植野 峰翠 「アレ!見て御覧」 北田 増栄 「キツネ少年」 林田 百合政
「マジック・ミラー」 長谷川 尚司 「ポーズ」 三木 理司 「疲れた」 山西 勤
「鹿の角からこんにちは」 渡辺 悦子 「その笑顔に会うために」 岩本 直子
高校生部門
優秀賞 「一瞬」  田口 美希
入選
「雄叫び」 榛葉 麗人 「社会の窓から」 後小橋川 貢 「チーム★ブラ見参!」 和田 梨紗子
「あーした天気になーれ!!」 山本 紗由美 「僕の現在、過去、未来」 帖地 洸平 「学校生活」 伊藤 麻衣
「ある日」 西村 志穂 「教室」 島ノ江 理沙
「時の中で」 原 千映美 「DIVE」 後藤 亜里沙
中学生部門
優秀賞 「手の上のポニョ」 田中 泰大
入選
「古代からのメッセージ」 川原 雄也 「オラの腹時計」 飯村 乃亞 「暁」 関口 茉友
「秘密基地」 坂根 萌実 「影」 岡橋 葵 「夢見る少年」 渡邊 眞奈
「家族の一員」 上山 奈那 「のんびりしようよ!」 大竹 雅翔 「小さな小学校」 濱尾 昂史
小学生部門
優秀賞 「ブリッジ」 三木 万理子
入選
「とまった!」 多門 瞭 「水に浮かんだママと妹」 原 かずま 「撮影おことわり」 豊嶋 里帆
「わたしの「ベル」」 筑井 はるの 「ぼくのおとうと」 伊倉 尭洋 「ぼくとパパ 海の中」 岩下 秀明
「発射」 絹笠 瑞基 「トカゲさんみーつけた」 小松 萌果 「シャドーダンス」 藤野 菜々歩
  
以上敬称略
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