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2008年日報連ベスト10コンクール入賞作品

【総評】
 今回の課題は「色」。私たちが生活している周りにはさまざまな色で満ちあふれています。日報連のみなさんはどんな色を表現されたのでしょうか。豊かな日本の四季の色、人々の生活の中から感じられる色、祭りやスポーツの躍動感あふれる色など、応募された作品はまさに色とりどり、審査員を悩ませるすばらしい作品が集まりました。(毎日新聞中部本社写真グループ副部長 鮫島弘樹)

グランプリ 「光球に戯れて」
  今年のグランプリに輝いたのは、萩原清春さんの「光球に戯れて」です。今年の正月に訪れた大阪、JR難波駅近くの地下道を通ったとき、通路に飾られたディスプレイに目が止まりました。その前で話している女子中学生たちに声をかけました。「楽しい感じで」と言うと、中学生たちは笑い出したそうです。その瞬間を萩原さんは逃しませんでした。ディスプレイの幾何学模様と中学生たちのそれぞれのシルエットが融合して、躍動感あふれた色彩を生み出しました。
第2位 「ほくろ」
 2位は肥田野行夫さんの「ほくろ」です。毎年訪れる三社祭のときに東京・浅草で撮影しました。人が群がるみこしはあえて避け、路地を歩いていたときに被写体に出会ったそうです。髪を直すしぐさや襟元に女性らしさを感じるやさしい作品に仕上げました。
 
第3位 「里山の四季」 (4枚組)
 3位は里山の風景を定点撮影した岩井紘宇さんの「里山の四季」です。岩井さんはこの写真が撮りたくて、自宅から車で3時間もかかる長野県長和町まで何度も通いました。四季が織りなす豊かな色を丁寧に撮影し、失われつつある日本の風景の美しさを思い起こさせる作品になりました。
第4位 「笑顔」 (3枚組)
4位は山田茂さんの「笑顔」です。岐阜県海津市で行われた左義長で、ペインティングした若者の顔だけを切り取った組写真です。祭りの若者20数名に声をかけて撮影しましたが、いざ、撮影となると表情が硬くなり苦労もしました。ペイントの鮮やかさもさることながら、画面いっぱいの笑顔が迫力満点です。
第5位 「黄昏の頃」
5位は城靖治さんの「黄昏の頃」が選ばれました。水面が揺れてブルーとオレンジの水紋が不思議なコントラストを描いています。水鳥がワンポイントとなり、黄昏時のゆっくりとした時間の流れが伝わってきます。とても美しい作品になりました。
第6位 「裏方さん」
6位は浅川喜代司さんの「裏方さん」です。お祭りのお囃子は裏方でも祭りを盛り上げる大切な役目です。ピンクの甚平さんを着た女の子の笑顔が愛らしく、裏方さんの花になっています。
第7位 「雨の登校」
7位は水野鐘二さんの「雨の登校」です。古い町並みが残る場所なのでしょう。黒い壁の前を赤や黄や青の傘をさして登校していく子供たち。傘の色が浮かび上がっておもしろい作品になりました。
第8位 「初めての紅」
8位は高木真優美さんの「初めての紅」です。普段はお化粧することなどない子供がお化粧をすると、大人っぽくみえて驚くことがあります。被写体の子も紅をつけて、うれしいような恥ずかしいような複雑な表情がよく捉えられています。
第9位 「応急手当」
9位は鉄川重利さんの「応急手当」です。大雨でもあったのでしょうか。ブルーシートがかぶせられ、土のうのおもりがぶら下がっています。上空は天気がよく、そのアンバランスさがかえって写真をおもしろくしています。
第10位 「晩秋」
10位は塚田米蔵さんの「晩秋」です。これぞ日本の風景といった写真です。柿のだいだい色と青い空のコントラストが見事です。また、バックの雪山が作品をより引き締めています
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